お問い合わせや商材の認知獲得など、目的をもってメディアの運営に取り組んでいる方の中には、コンテンツの検索順位が上がらず、集客に課題があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
検索上位にするためには単にコンテンツの数を増やせばいいというわけではなく、Googleの仕組みや何が評価されるかを理解して取り組むことが検索上位への近道です。
こちらの記事では、Googleで検索上位にするための方法、検索順位が決まる仕組みや要因をご紹介します。コンテンツの検索順位を改善したい方は最後まで読んでみてください。
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Googleで検索順位が決まる仕組み
検索上位にする方法を探す前に、まずはGoogleで検索順位が決まる仕組みを把握しておきましょう。
公開したページはいきなり検索結果に表示されるのではなく、クロール、インデックス登録、検索結果への表示という3つのプロセスをへて順位づけされます。
この仕組みを知っておくことで、後述する 「検索上位にするためにできること」 をスムーズに理解できるので、それぞれどのようなことが行われているのかご説明します。
1.クロール
まず、Googleはクロールと呼ばれる情報収集を行います。
クローラーと呼ばれる自動プログラムを使ってインターネット上に新たに公開されたページや更新されたページをGoogleが見つけ出します。そして、見つけたページにアクセスして内容も確認していきます。
順位付けされるためには、最初にクローラーにページを見つけてもらう必要があります。
2.インデックス登録
クロールの次に行われるのが、「インデックス登録」と呼ばれるデータベースへの格納です。
Googleは新たに見つけたページや更新されたページのテキスト、画像、動画ファイルなどをもとにページを分析し、そのページの内容を理解しようとします。そして、分析後の情報はデータベースに格納され、検索結果に表示できるようにしています。
Googleのインデックスには数千億のページが登録されており、世界中の図書館をあわせても、この情報量には及ばないと言われています。
3.検索結果の表示
最後に行われるのが検索結果の表示です。
Googleは、インデックス登録したページの中から、ユーザーが検索した語句と関連性が高く、質の高い情報を検索結果に表示します。関連性は、ユーザーの所在地や言語、デバイスなどの情報を含め、さまざまな要素によって決まります。
具体的にどのように順位が決められているかは、明かされていませんが「Google検索セントラル」によると2016年9月時点で、200以上のルールが存在しているようです。
▽参照元
Google検索セントラル「Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について」
Google 検索の仕組み「情報の整理」
Googleで検索順位が決まる主な要因
検索順位がどのように決まるのか詳細は明かされていませんが、Googleが公開している「Google 検索の仕組み」によると以下が検索順位を決める主な要因となっていると考えられます。
・検索クエリの意味
単語と意図がつながっていることを理解して、適切なコンテンツを表示する
・コンテンツの関連性
コンテンツを分析して、求められている内容に関連する可能性のある情報が含まれているか評価する
・コンテンツの質
関連性のあるコンテンツを特定した後、最も役立ちそうなコンテンツを優先するために、どのコンテンツが専門性、権威性、信頼性を示しているか判定する
・ウェブサイトのユーザビリティ
どのコンテンツも大差がない場合は、ユーザーにとってのアクセス性が高いコンテンツのほうが効果的
・コンテキストと設定
ユーザーの現在地、過去の検索履歴、検索設定などをもとに最も有用で関連性が高い検索結果を表示する
Googleで検索上位にするためにできること
ここまでご紹介した 「Googleで検索順位が決まる仕組み」 「Googleで検索順位が決まる主な要因」 の内容をふまえて、検索上位を目指すうえで対策できることをご紹介します。
クロールされやすくする
「Googleで検索順位が決まる仕組み」 でお伝えしたように、検索結果に表示されるにはクローラーに、ページを見つけてもらう必要があります。
新しくページを公開したり、更新したりした場合は、そのページをクローラーに見つけてもらえるように、クロールされやすくする対策を行いましょう。主に以下のような対策をします。
- 内部リンクの最適化
- XMLサイトマップの作成
- サーチコンソールでクロールを促す など
クローラーは、すでに公開済みのページにアクセスして、リンクをたどってページ間を移動しながら新しいページや、更新されたページを見つけていきます。
そのため、すでに公開済みのページから新しく作成したページにリンクをはるといった内部リンクの最適化や、サイト内にどのようなページがあるのかを知らせるXMLサイトマップを作成することで、クロールを促し、インデックス登録されやすくすることができます。
ほかにも、サーチコンソールというツールを使ってクロールを促すという方法もあります。
詳しくは以下の記事でご紹介していますので参考にしてみてください。
インデックス登録されやすくする
検索結果に表示されるために必要な工程としてインデックス登録があります。インデックス登録の際に、Googleはページを分析して内容を把握し、検索結果に表示できるようにデータベースに格納するとお伝えしましたよね。
Googleがページの内容を適切に把握することができなければ、その語句で検索しても検索結果に表示されない可能性があります。そのため、Googleに対してページの内容の理解を助けるような対策が必要です。対策として主にできることはこちらです。
- titleタグやメタディスクリプションの設定
- 見出しタグの設定
- 画像のalt属性の設定
- 主要なキーワードをタイトル、メタディスクリプション、見出し、本文に入れる など
Googleはメタタグと呼ばれるHTMLタグに記載された情報からテキストや画像の情報を得て、ページの内容を把握しようとします。そのため、HTMLタグを使ってGoogleが理解しやすいページを作成する必要があります。
HTMLタグにはタイトルやメタディスクリプション、見出し、画像などさまざまなタグがあるので、それぞれ適切に設定しましょう。
詳しくは以下の記事でご紹介していますので参考にしてみてください。
検索クエリの意図を把握してコンテンツを作成する
検索クエリとは、ユーザーが検索窓に入力する単語や語句のことです。
「Googleで検索順位が決まる主な要因」 でもお伝えしましたが、Googleは検索クエリの意図を理解し、関連性の高いコンテンツの順に検索結果に表示しています。
そのため、コンテンツを制作する側も検索クエリの意図を把握して、検索クエリと関連性の高いコンテンツを作ることが上位表示には不可欠です。
実際にそのクエリで検索してみるなど、キーワードの背景にあるニーズを調べることが検索意図の把握に役立ちます。
詳しい方法は以下の記事でご紹介していますので参考にしてみてください。
質の高いコンテンツを作成する
「Googleで検索順位が決まる主な要因」 でお伝えしたようにコンテンツの質は上位表示に欠かせない要素であることがうかがえます。また、クロールされてもページの価値が低ければインデックス登録されない場合もありますので、質の高いコンテンツの制作に取り組むことが上位表示するためには必須です。
質の高いコンテンツを作成する際におさえておきたいのが、専門性と独自性の2点です。それぞれご紹介します。
コンテンツの専門性を高める
「Googleで検索順位が決まる主な要因」 でご紹介した内容から、Googleが検索順位を決める際に、専門性・権威性・信頼性が高いかどうかを見ていることがわかります。この3つのうち、専門性を高めることが権威性、信頼性への向上にもつながります。その理由は、Googleが公開している以下の情報から読み取れます。
高品質なページやウェブサイトには、そのトピックにおいて権威があり信頼できると認められるだけの専門性が必要です。引用元: Google「General Guidelines(検索品質評価ガイドライン)」
専門性を高めるためには、ジャンル・テーマを絞らずに雑記ブログのような形でコンテンツを作成するよりも「〇〇といえばこのメディア」と認識されるようにその分野に特化して情報を掘り下げていくことが推奨されます。
たとえば、自社がメガネメーカーなら、「似合うメガネの選び方」や「メガネにあわせるメイクの仕方」などメガネに特化してコンテンツを作成するのがいいでしょう。
一般の方では書けないような専門的なコンテンツを発信・蓄積していくことで、Googleからの評価が期待できます。
コンテンツの独自性を高める
専門性のほかに、コンテンツに独自性が含まれているかもコンテンツの質を高めるポイント。その理由は、Googleが公開している”コンテンツの自己評価を行う”という以下の項目から読み取れます。
参照元: Google検索セントラル「コンテンツと品質に関する質問」
- コンテンツは、独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているものですか。
- コンテンツには、自明の事柄だけでなく、洞察に富んだ分析内容や興味深い情報が含まれていますか。
- コンテンツが他のソースを参考にしたものである場合は、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示すものですか。
この記載を見ると、独自の情報であれば何でもいいというわけではなく、ユーザーにとって役立つ情報であることが重要だとわかります。
独自性を高めるために有効な方法としては主に以下があります。
- 専門家に監修を依頼する
- 口コミ、お客様インタビュー、導入事例を掲載する
- 自社独自の調査結果(アンケートやデータなど)を掲載する
- オリジナルの図解を掲載する など
独自の情報がない場合は、信頼性の高い一次情報元からデータを引用し、さらにデータから考えられる独自の見解などを掲載するといいでしょう。
ユーザビリティを高める
Googleは検索結果を表示する際に、どのコンテンツも内容に大差がない場合に、ユーザビリティの高いサイトが優先されると言及しています。
ウェブサイトにおけるユーザビリティを高めるには、ユーザーがストレスなく利用できること、必要な情報を手に入りやすくなっているかがポイントです。
ユーザビリティを高めるための主な対策はこちらです。
- 読みやすいコンテンツの作成
- わかりやすいコンテンツの作成
- ページの読み込み速度を改善する
- ページの反応速度を改善する
- レイアウトのずれを防ぐ など
検索しているユーザーは何か知りたいことがあって情報を探しています。それを考慮すると、コンテンツを作成する際は、結論から述べる、役立つ情報は目立つようにのせるなどの配慮がユーザビリティの向上につながります。
また、ページが重くて表示が遅い、レイアウトが崩れている、ボタンをクリックしても反応がないといった状態はストレスを感じさせます。ストレスなく使いやすいように改善が必要です。
使いやすいかどうかをGoogleが図る指標として「コアウェブバイタル」というものがあります。気になる方はこちらの記事を読んでみてください。
読みやすくわかりやすいコンテンツの作成の仕方を知りたい方はこちらをチェックしてみてください。
被リンクを獲得する
被リンクとは、外部サイトに自社ページのリンクが張られることを言います。被リンクも検索順位に影響を与える要素のひとつです。Googleが公開している「Googleが掲げる10の真実」では以下の記載がされています。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。引用元: Googleが掲げる10の事実
Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがウェブサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです。
Google では、200 以上の基準と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。
Googleは被リンクを「投票」だと解釈し、被リンクをもとにページの重要性を評価していることが読み取れます。外部サイトにリンクをはられるには、そのサイトが紹介したり引用したくなるほど情報の質を高めるといった対策が必要です。
前に戻るようですが、コンテンツの質を高めることが結果的に、被リンクの獲得にもつながると言えます。
Googleで検索上位にこない要因
すでにコンテンツを公開している方の中には「公開してからしばらくたつけど、Googleで検索上位にあがってこない」とお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
検索上位にこないのはなぜか、考えられる要因を解説します。
ペナルティを受けている
Googleが公開しているガイドラインに違反すると、ペナルティを受ける場合があります。ペナルティを受けると、検索順位が大きく低下したり、検索しても検索結果に表示されなくなったりします。
具体的にどのような行為がペナルティの対象になるのかは後述する 「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」 をチェックしてみてください。そして、ペナルティを受けている原因とみられる点を改善しましょう。
キーワードの選定が適切ではない
コンテンツを制作する際に、上位表示したいキーワードを選定すると思いますが、その選定が適切でないと上位表示が難しい場合があります。
たとえば「SEO対策」というキーワードで上位表示を狙いたいとします。「SEO対策」というキーワードを深堀りすると「SEO対策 基本」「SEO対策 とは」など「SEO対策」が別の語句とあわせて検索されていることがわかります(画像参照)。
「SEO対策」という言葉をひとつとっても、SEO対策という言葉の意味について知りたい方や、SEOの基本的な対策方法を調べている方など、異なるニーズがあることが推測できます。
そのため、検索意図を深堀りせずに、キーワードを選定するとニーズにマッチしたコンテンツを制作できません。検索意図との関連性も低くなり、Googleの検索上位に表示されるのも難しいでしょう。
ユーザーを第一に考えたコンテンツが制作できていない
検索順位を上げることだけを目的にコンテンツを作成しているのであれば、それは間違いです。Googleは以下のように言及しており、ユーザーを第一に考えたコンテンツを作成することが検索上位への近道だと推測できます。
Google の自動ランキングシステムは、検索エンジンでのランキングを上げることではなく、ユーザーにメリットをもたらすことを主な目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。引用元: Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」
検索上位にすることを目的にせず、ユーザーの役に立つコンテンツを作成することを意識しましょう。もし、以下に該当するコンテンツを作成をしているようであれば、ユーザーにとって役に立つコンテンツになっておらず、Googleから評価されていないと考えられます。
- 検索エンジンからのアクセスの増加を主な目的としてコンテンツを作成している
- コンテンツを作成する際、かなりの部分に自動化を使用している
- 価値を付加することなく、主に他の人の意見を要約している
- ただ話題になっているという理由で記事を書いている
- ユーザーがコンテンツを読み終わっても、再び検索する必要があると感じさせている
- 特定の文字数になるように記事を書いている
- 実際の経験がないにもかかわらず、ニッチなトピックを扱っている
- 実際には答えがない質問に答えることを約束している(例:確定していない商品の発売日など)
- コンテンツを実質的に変更していないのに、ページを新鮮に見せるためにページの日付を変更している
参照元: Google検索セントラル「検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成を回避する」
これらの項目に思い当たる節があれば、コンテンツの改善をしましょう。今後、新たにコンテンツを制作する場合は作り方を見直す必要があります。
作成したコンテンツを放置している
作成済みのコンテンツは定期的にリライトをすることが欠かせません。なぜなら、公開から期間が経過するにつれ、情報が古くなったり、検索クエリとの関連性が下がって、検索順位が次第に下落する場合があるからです。
また、Googleの評価基準が更新されたり、競合他社が質の高いコンテンツを掲載することで、検索順位が下落するケースもあります。
一度、検索順位が落ちたコンテンツでも改善次第では検索順位を向上できるのでリライトに着手してみるといいでしょう。
リライトするコンテンツの選び方はこちらの記事で解説していますので、参考にしてみてください。
低品質コンテンツを放置している
Googleが述べている「低品質コンテンツに該当するコンテンツがあるとサイト全体の評価が下がり、検索順位が上がらない要因となります。Googleが低品質コンテンツだと述べているのがこちらです。
参照元: Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
- 検索ランキングを操作することを主な目的として自動生成されたコンテンツ
- 独自のコンテンツや付加価値のない内容の薄いアフィリエイト
- 他社サイトから無断で複製したコンテンツ
- 誘導ページ(特定の類似検索キーワードで検索結果の上位に表示されることを目的に作成されたサイトまたはページ)
Googleは、ユーザーにとって価値のないコンテンツを低品質だと見なしていることがわかります。このようなコンテンツがサイト内にあれば、以下のいずれかの対策をしましょう。
- Googleにインデックス登録されないように「no index」と呼ばれるタグを設置する
- 必要性の低いコンテンツであれば削除する
- 低品質コンテンツに該当するコンテンツをリライトする
内容が重複・類似しているページがある
サイト内外のページに同じ内容、または類似した内容が掲載されているとGoogleに重複コンテンツだと判断され、検索結果に表示されなくなります。
Googleはユーザーが混乱するのを防ぐために、重複しているコンテンツのうち1つのページのみを検索結果に表示するようにします。それ以外のページは検索結果に表示されず、順位がつかないだけでなく、ユーザーに見てもらう機会も失います。
対策としては主に以下の方法があります。
- 類似しているページから別ページにリダイレクトを設定する
- 評価してほしいURLをGoogleに示す(カノニカル)
- リライトして重複コンテンツの差別化をする など
ページエクスペリエンスが低いと判断されている
コンテンツの質に問題がない場合は、ページエクスペリエンスが低いと判断され、検索順位に影響している可能性があります。Googleは以下のように説明しており、ページエクスペリエンスも検索順位に影響する要素のひとつになっていることがわかります。
Google のコアランキングシステムは、優れたページエクスペリエンスを提供するコンテンツを高く評価するように設計されています。引用元: ページ エクスペリエンスの Google 検索結果への影響について
ページエクスペリエンスとは、ページの利便性のことを意味します。ページがユーザーにとって使いにくい、ストレスを感じるような状態になっていれば、改善が必要です。
以下にページエクスペリエンスを自己評価できるチェック項目を記載しますので、該当していないか確認してみてください。
- ページのCore Web Vitalsは良好な状態ですか。
- コンテンツは、モバイルデバイスでも適切に表示されますか。
- コンテンツに、主要なコンテンツを妨害する、またはコンテンツから注意をそらすほどの大量の広告が掲載されていませんか。
- ページに煩わしいインタースティシャルがありませんか。
- サイト訪問者がページのメインコンテンツを容易に見つけて移動できるようになっていますか。
- サイト訪問者が、ページのメインコンテンツとその他のコンテンツを簡単に区別できるようにページが設計されていますか。
引用元: コンテンツのページ エクスペリエンスを自己評価する
検索上位にするならGoogleが公開しているガイドラインを要チェック
Googleで検索上位を目指すなら、Googleを理解することが不可欠です。対策を実施する前に目を通しておきたいページをご紹介します。
初心者の方は「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」をチェック
インターネット上には、検索上位するためのさまざまな情報があふれており、どれを参考にすべきかお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」 はGoogleが発信している情報なのでGoogleで検索上位を目指すうえで参考となる、正しい知識を身につけることができます。
誤った知識で対策をしてしまうと思うような結果につながらない恐れがありますので、対策に取り組まれる方は公式の情報に目を通しておきましょう。
ペナルティを防ぐために「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」をチェック
検索上位にするためには何をやってもいいというわけではありません。Googleは、ユーザーを守るために不正行為や偽装行為によって検索順位が上がることのないように対策をしています。
「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」 を見ると不正行為にあたる内容が記載されています。以下のような施策は行わないようにしましょう。
- クローキング(ユーザーと検索エンジンに異なるコンテンツを表示すること)
- 誘導ページ
- 隠しテキストと隠しリンク
- キーワードの乱用
- 検索結果ランキングを操作することを目的としたリンク
- 機械生成トラフィック
- 誤解を招く機能
- 無断複製されたコンテンツ
- 不正なリダイレクト
- スパム目的で自動生成されたコンテンツ
- 内容の薄いアフィリエイトページ など
具体的にどのような行為が不正や偽装にあたるのかは 「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」 に記載されていますので参考にしてみてください。
検索上位を目指すなら検索機能のアップデートやユーザーの検索行動にも注目
Googleはユーザーにより良い体験を提供できるよう機能をアップデートしています。そのため、Googleで継続的に検索上位になるには、その変化をつかんで最適化していくことが求められます。これまでの対策方法に固執することなく、情報収集して柔軟に対応していきましょう。
また、ユーザーの検索行動も時代とともに変化しているので、それに対応していくことでユーザーとのタッチポイントを創出することも期待できます。
試験運用中の新機能「SGE」
2023年にGoogle検索の新機能である生成AIによる検索体験 (SGE - Search Generative Experience)の日本語版の試験運用が開始されました。ユーザーが検索した語句に対して生成AIによる回答が検索結果の上部に表示されるというものです。
▼色がついている箇所がSGEの表示箇所
画像の引用元: Google Japan Blog: 生成 AI による検索体験 (SGE) のご紹介
画像を見ると、検索結果の表示順は広告、生成AIによる回答、従来の検索結果という順になっています。従来の検索結果の1位よりも優先的にAIによる回答が表示されるため、この表示順でSGEが本格運用されると自然検索経由での集客にも影響が出てくるでしょう。
今からSGEの本格運用に備えてできることとしては、生成AIに参考情報として紹介されるように質の高いコンテンツを作成する、検索流入以外のタッチポイントをふやすといった対策が考えられます。
ウェブページ以外も表示する機能「ユニバーサル検索」
Googleの検索結果に表示されるのはウェブページだけではありません。Googleには「ユニバーサル検索」という機能があり、検索するキーワードによっては、画像や動画といったコンテンツが検索上位に表示されます。
▼参考:「雛人形 飾り方」の検索結果。画像が検索上位に大きく表示される。
Googleは検索された語句に対して関連性の高いコンテンツを表示すると 「Googleで検索順位が決まる主な要因」 でお伝えしましたが、画像や動画といったコンテンツもその対象です。
そのため検索したキーワードによって検索結果に表示されるコンテンツが変化します。対策したいキーワードによっては、画像を効果的に使ったり、動画形式のコンテンツを用意することで集客につながる可能性があります。
音声検索
Google HomeやAlexaといったスマートスピーカーの登場により、検索の仕方が広がりました。従来のテキストを入力する検索方法だけでなく、声による検索も可能となっています。
LINEリサーチの調査によるとスマートスピーカーの今後の利用意向について「利用意向がある人」は全体の43%にのぼり、今後、音声検索の利用率が増加することが見込まれます。
出典: LINEリサーチ「流行体感から読み解くサービス未来予測 流行予想シリーズ ~スマートスピーカー編~」
テキストによる検索では語句を単体で検索したり組み合わせて検索したりするのに対し、音声による検索では話し言葉で検索されます。
(例)
テキストでの検索の仕方:「20代 資産運用」
音声での検索の仕方:「20代におすすめの資産運用のやり方を教えて」
例のように、テキスト検索とは検索されるキーワードが異なることが考えられます。
音声検索のニーズが増えてきたら、音声検索されやすいキーワードを意識してコンテンツを制作したり、回答として選ばれるための音声検索最適化を行うのがいいでしょう。自然検索以外のユーザーとのタッチポイントを創出することができます。
Googleの検索順位を向上したコンテンツ改善事例
最後は、実際に検索順位を向上したコンテンツの改善事例をご紹介します。
自社ブログの事例(BtoB)
以下の記事ですが、公開から3か月経過しても検索順位の向上が見込めなかったため、改善を実施しました。
読者に読まれる記事の書き方を具体例付きで紹介!初心者必見の記事作成のコツも解説
すでに検索上位の競合サイトと比較し、情報が不足していたため内容を追加しました。また、競合の流入キーワードを調査すると、リライト前のキーワードより集客が見込めるキーワードがあったため、対策キーワードを調整しました。
さらに、コンテンツに独自性を加えるため「読者に読まれる記事の書き方」という内容に具体例の追加も実施。
その結果、対策キーワードとして調整し、独自性を追加した「記事の書き方」や、関連キーワードである「記事作成のコツ」というキーワードで検索上位に入ることができました。
ソフトウェア企業の事例(BtoB)
オウンドメディアを運営しているものの流入が少ない状態だったため、集客やお問い合わせを増やすための改善をしたいとご相談をいただきました。
公開されているコンテンツを見ると潜在顧客向けの記事が少なかったので新たに潜在顧客向けの集客記事を作成しました。すでに公開されていた既存顧客向けの記事はリライトしてパフォーマンスの改善を実施。
さらに、サイト全体および記事コンテンツのUI改修・関連ページの内部リンク設計も行いました。
その結果、サービスに関するキーワードでGoogleの検索上位を多数獲得。新規で作成した記事が月間10,000セッション以上を記録し、既存記事の月間セッションが3か月で350%増加させることができ、集客力の向上に成功しました。
収納サービスのメディアの事例(BtoC)
収納サービスのメディアの記事の例をご紹介します。
「フィギュアの収納方法」をテーマにした記事の経過を見ると、「保管時の温度」「未開封のフィギュアの保管方法」「飾らないフィギュアの保管方法」「フィギュアのブリスターの保管」といったキーワードでも検索されていることが判明。
リライト前の記事には、未開封のフィギュアや飾らないフィギュア、ブリスターの保管方法に関する記載がなかったため、これらの情報を追記しました。保管時の温度については記事に記載していましたが、ニーズを考慮して掲載の優先度を上げ、見出しタグにも「温度」を記載しました。
その結果、新たに対策したキーワードでも検索順位が向上。流入も改善することができました。
まとめ
ここまで検索上位にするために対策できることをご紹介してきましたが、専門的な知見を要するため初心者の方が取り組むには難しい領域です。自社で取り組むのが厳しいと感じている方は外注の手を借りながら施策を行うのが賢明です。
AtoJは、コンテンツマーケティング支援を主なサービスとしており、検索上位にするための対策はもちろん、コンテンツの改善や運用といったサポートまで可能です。
「コンテンツがなかなか検索上位にこない」とお悩みの方は、 「お問い合わせ」 からお気軽にご相談ください。
もっと知りたい!
続けてお読みください
自然検索経由のセッションが9.2倍!サイト全体のグロースを目指すパートナーとしてAtoJを選んだ決め手とは?(株式会社エイトレッド)