コンテンツSEOに取り組んでいると
「検索順位が下がってきた」
「検索順位は高いのにクリック数が少ない」
など、作成した記事に課題を感じることはありませんか?
記事のパフォーマンスが良くないということは、ユーザーに記事が響いていない、検索エンジンから評価が得られていないなどの課題があることが考えられます。
そういった課題を解消し、より良い記事にするためにリライトを行うことをおすすめします。なぜなら、リライトの内容次第で、検索順位・クリック率を向上し、流入を増加させることが可能だからです。
こちらの記事では、リライトのメリットやSEO効果、リライトすべき記事やその対策方法をご紹介するほか、具体例をもとにリライトのやり方を解説していきます。
記事の後半には実際に効果があったリライトの例もご紹介しているので、記事の改善にお悩みの方は参考にしてみてください。
OUTLINE 読みたい項目からご覧いただけます。
SEOにおけるリライトとは
リライトは本来「文章を書き直す」という意味ですが、SEOにおけるリライトは「公開済みの記事の評価を高めるために修正・改善する」という意味で使われています。
記事の評価というのは検索エンジンからの評価のこと。検索エンジンはユーザーのニーズを満たせると判断した記事を上位表示しています。リライトを行いユーザーにとって満足度の高い内容に改善することで検索エンジンから評価が得られ、順位の向上が見込めます。
記事をリライトしないとどうなる?
記事をリライトしないと以下のような影響を受けることが考えられます。
- 検索ニーズを満たせなくなる
- 情報が古くなり、検索順位に影響する
- Googleのコアアップデートの影響を受ける
Googleの評価基準や、読者の検索ニーズは変わり続けるので、公開したまま手を加えていない記事だと、次第に成果につながらない記事になってしまいます。
検索ニーズを満たせなくなる
公開当時は検索ニーズにマッチした内容になっていても、次第に世間の影響やトレンドの変化によって影響を受け、検索ニーズを満たせない記事になることもあります。
Googleはユーザーの検索ニーズにマッチしたコンテンツを上位表示しているため、変化する検索ニーズをつかんで記事を修正していくことで、検索順位の維持または向上ができ、継続的な流入が見込めます。
情報が古くなり、検索順位に影響する
情報の鮮度が記事の検索順位を決定づけるひとつの要素になっています。とくに、ニュースやイベントといった情報の鮮度が重視される記事の場合は、掲載している内容が古いままだと検索順位を下げる要因になります。
Googleのコアアップデートの影響を受ける
年に数回、Googleのコアアップデートが実施され、検索アルゴリズムとランキングシステムに大規模な変更が行われます。評価方法が変更されるため、記事の検索順位にも影響を及ぼします。
今までは検索上位だった記事もコアアップデートによって評価が下がり、検索順位が下落するということも起こりうるのでリライトで記事の質を高めたり、独自性のある内容を追加するなどして、コアアップデートの影響を受けにくい記事に見直す必要があります。
リライトのSEO効果やメリット
リライトによって評価が得られれば検索順位を上げられ、CTRの向上が期待できます。また、すでに記事を多数公開している場合、リライトに注力することでメディアの成長を後押しできるというメリットがあります。
検索順位を上げられればクリック率の向上につながる
リライトをして検索エンジンからの評価を得られれば検索順位の向上が見込めます。順位が上がるということはクリック率の向上も期待できるということ。
検索順位とクリック率の相関関係がわかるデータがあるのでそれをもとにご紹介します。
出典: BACKLINKO
左側の#に入っている数字が順位、右側の数字がCTRを表しています。
データによるとクリック率10%以上を獲得しているのは3位以内までとなっています。それ以降、順位が低くなるに連れて、クリック率が下がり、10位と1位では10倍ほどのCTRの差があることがわかります。
このデータによって、リライトをして狙ったキーワードの検索順位を向上できればクリック率も向上し、流入数が伸ばせると言えます。コンバージョン獲得を目的としている場合はコンバージョンにつながる母数を増やすことも可能となります。
即効性の高い施策だからメディアの成長を後押しできる
リライトはすでに公開されている記事をベースに改善するので、新規記事よりも効果の出やすい施策です。実際の事例をもとにご紹介します。
以下はウェブサイト制作会社のメディアのセッション数を示したグラフです。
運用開始の2017年7月から2018年の12月頃までは新規記事を作成し、その後は新規記事と並行してリライトを実施しました。
グラフを見るとリライトを実施し始めた時期から流入の増加が加速していることがわかります。この結果から、新規で記事を制作するだけでなく、リライトして記事を改善していくことでメディアの成長を後押しできると言えます。
リライトする記事の選び方
リライトに取り組みたいと思っても、すでに多数の記事があるとどれから手を付けるべきか判断に迷いますよね。リライトする記事の選び方をご紹介しますので、選定する際の参考にしてみてください。
- 検索順位は高いのにクリック率が低い記事
- 検索順位は低いのにクリック率・表示回数が高い記事
- 一度も更新されていない記事
- シーズンにマッチした記事
検索順位は高いのにクリック率が低い記事
検索順位は高いのに、クリック率が低い記事は、タイトルやディスクリプションの訴求力が弱いと判断できます。
検索結果を見ている読者が記事をクリックするかの判断材料としているのがタイトルとディスクリプションです。タイトルやディスクリプションを改善することで、クリック率を向上できる見込みがあります。
クリック率を向上できれば、流入数も増加し、より多くの読者に記事を見てもらえるようになります。
詳しい改善方法は後述する 「検索エンジンからの評価が期待できるリライトのコツ」 で解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
検索順位は低いのにクリック率・表示回数が高い記事
検索順位が低いのにクリック率が高いまたは表示回数が多いということは、検索上位の記事では読者が満足する答えを得られず、より参考となる情報を探し続けていると考えられます。
検索順位を上げることで、情報を必要としている人の目にふれ、流入数の増加が期待できます。
対策としては、上位表示に必要な情報を追加する、見出しなどを見直すことによって、検索順位の向上が望めます。
一度も更新されていない記事
「記事をリライトしないとどうなる?」 という項目でもご紹介した通り、掲載内容が古いままになっていると検索エンジンからの評価が下がる要因となります。該当する記事がある場合は、優先的にリライトしましょう。
シーズンにマッチした記事
メディアでシーズン性のある商品・サービスを取り扱っている場合、需要が増加する時季に向けてリライトを実施するのがおすすめです。
シーズンに向けて世間の関心が高まり、検索される機会が増えるので、流入数の増加が見込めます。
リライトしてから検索エンジンに評価されるまで時間がかかるので、検索ニーズが増える時季から逆算して1~2か月前にリライトをしておくのが推奨されます。
記事をリライトするコツ
続いては、リライトをより効果的にするために、検索エンジンからの評価を高めるコツをご紹介します。
- 読者の検索意図を満たす記事にする
- 独自性のある内容にする
- E-E-A-Tを意識する
- タイトルを修正する
- ディスクリプションを修正する
- 見出しを修正する
- 最新の情報に修正する
- 内部リンクを設置する
- 不足している共起語を追加する
読者の検索意図を満たす記事にする
Googleは読者の利便性を第一に考えているので、読者にとって有益な記事にすることが検索上位を目指すうえで必要です。有益な記事とは、検索意図を満たせる記事のことを言います。
検索意図を満たすには、そもそも読者がどのような情報を求めて検索しているのか把握することが大切です。<そのためには、競合サイト分析だけでなく、検索ボリューム、関連キーワード、サジェストキーワードを調査し、検索意図を深掘りする必要があります。
キーワードの調査について詳しいやり方は、こちらの記事で解説していますので参考にしてみてください。
独自性のある内容にする
Googleは、2017年のアップデートで以下のように発信しています。
“その一環として、今週、ウェブサイトの品質の評価方法に改善を加えました。今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。”
(引用元: Google 検索セントラル ブログ )
上位表示を目指すには、検索意図を満たす情報を追加するだけでなく、独自性のある内容を追加することも重要です。自社で収集した調査データなど、他社にはない情報を追加することも検討しましょう。
E-E-A-Tを意識する
E-E-A-Tとは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼)」の略称で、Googleがコンテンツの質を評価する基準のひとつです。
E-E-A-Tは、検索順位に直接的に影響するものではありませんが、E-E-A-Tを意識して作られたコンテンツはGoogleから「質の高いコンテンツ」と評価される傾向にあります。
質の高いコンテンツだと評価されると検索結果での上位表示が期待できるので、リライトをする際は、E-E-A-Tを意識して記事を修正しましょう。
E-E-A-Tがそれぞれ何を指すのかと、どのような対策が必要かは以下をご覧ください。
【Experience(経験)】
Experienceとは、記事に書かれている内容が実体験をもとにしているかどうかを重視する項目です。
たとえば、あなたがある商品について情報収集をしているとします。
実際に商品を使った人が書いた記事と、そうではない人が書いた記事なら、実際に商品を使った人の記事のほうが参考になり、満足度も高いですよね。
このように「実体験が含まれた記事は、読者にとって価値がある」という考えから、この項目が重視されています。
Experience(経験)の対策方法
・自社ならではの経験や体験談を掲載する
・商品・サービスを使用した人のレビューを掲載する
【Expertise(専門性)】
Expertise(専門性)とは、メディアやコンテンツが専門的な情報を提供できているかどうかを重視する項目です。
複数のテーマを扱っているメディアより、1つのテーマを突き詰めて情報発信しているメディアのほうが、Googleから評価される傾向にあります。
また、取り扱うテーマに対して専門的な知識を持っているかどうかも重視されます。
Expertise(専門性)の対策方法
・メディアで扱うテーマを1つに絞る
・テーマを深掘りしたコンテンツを作成する
・専門家に監修を依頼をする
・監修者のプロフィールを明記する(監修を依頼した場合)
【Authoritativeness(権威性)】
Authoritativeness(権威性)とは、コンテンツの作成者が誰なのかを重視する項目です。
メディアで扱うテーマにおいて、コンテンツの作成者が社会的に認知されているかが重視されます。
Authoritativeness(権威性)の対策方法
・権威性が高いサイトから被リンクを獲得する
・外部のサイトやブログ、SNSなどで好意的に言及される
【Trust(信頼)】
Trust(信頼)とは、読者にとって信頼できる情報、サイト、運営者かどうかを重視する項目です。
情報が不正確だったり、サイトのセキュリティ対策がされてないと読者に不利益をもたらします。
読者に不利益がないように信頼性がコンテンツの質を評価するうえで重視されています。
Trust(信頼)の対策方法
・サイトのSSL化に対応する
・メディアの運営者、記事の作成者の情報を明記する
・最新の情報を記載する
・データを掲載する際は公的機関のデータを引用する
・データの引用元を明記する
タイトルを修正する
検索順位の向上を目指す場合は、上位表示したいキーワードがタイトルに含まれているか確認します。キーワードが含まれていない場合は、キーワードをタイトルの前方に記載しましょう。
クリック率の向上を目指す場合は、読者が読みたいと思うタイトルに修正し、クリックを促します。タイトルの修正に迷ったら以下の記事を参考にしてみてください。
ディスクリプションを修正する
クリック率の向上を目指す場合は、ディスクリプションの修正も有効です。
ディスクリプションに、タイトルでは伝えられなかった記事の概要を記載することで、読者に「知りたい情報が載ってそう」と印象付け、クリックを促すことができます。
見出しを修正する
上位表示を目指す場合、タイトルだけでなく見出しの修正も効果的です。
検索エンジンのクローラーは、コンテンツの重要度を見出しタグのh2、h3、h4の順に判断しています。
読者からニーズがありそうなキーワードは見出しタグをh2に格上げすることで上位表示を狙いやすくなります。
最新の情報に修正する
記事の内容が公開当時のままになっている場合は、最新の情報に更新します。
とくに、キャンペーン価格、店舗情報、イベント情報などは読者に誤解や不利益を与えやすいので、そのような内容を記事に掲載してる場合は、優先的に修正をしましょう。
内部リンクを設置する
関連性のある記事がある場合は、リライトする記事に関連記事へのリンクを設置します。
関連リンクを設置することで、クローラーがサイト内を巡回しやすくなり、評価を促すことができます。
また、関連性のある記事同士をリンクでつなぐことで、そのテーマやキーワードで「専門性がある」と検索エンジンに認識してもらうことができ、メディア全体の評価を高めることにもつながります。
内部リンクは検索エンジンだけでなく読者にとっても有効に作用します。内部リンクを設置することで、読者が関連情報にアクセスしやすくなり、必要としている情報を見つけやすくなります。
不足している共起語を追加する
不足している共起語を追加することで、情報の網羅性が高まり、読者の検索意図を幅広くカバーできる記事になります。
共起語とは、あるキーワードを説明する際によく使われる言葉のことを指します。
たとえば「SEO対策」を説明するなら、「検索エンジン」「Google」「評価」という言葉も頻繁に使われますよね。この場合の共起語にあたるのが「検索エンジン」「Google」「評価」です。
共起語は、keywordmapやラッコキーワードというツールを使うと効率的にリストアップすることができます。
リストアップした共起語はすべて記事に取り入れるのではなく、取捨選択して記事のテーマにマッチするものを取り入れるのがポイント。
共起語を入れるのが目的ではなく、読者の検索意図を満たすことが目的です。不要な共起語まで追加すると、記事の内容が支離滅裂になってしまい、読者を混乱させてしまいます。
共起語の追加によって、これまで獲得できていなかったキーワードからの流入が見込めるので流入数の増加にも効果的です。
記事をリライトするやり方【具体例付き】
ここまで記事の選び方やリライトのコツをご紹介しましたが、やみくもにリライトをしても効果につながるリライトになるとはいえません。記事を選定後、ニーズを調査したり競合サイトとの比較をすることで改善箇所が見つかり、効果的なリライトが可能となります。
続いては、リライトのやり方を実際の例をもとに紹介するので、どのような観点から記事を見直していくのか参考にしてみてください。
- リライトする記事を決める
- 検索意図を再確認する
- 上位を獲得している競合サイトと比較する
- リライト用の構成を作る
- 構成をもとにライティングする
- リライトの効果を検証をする
1.リライトする記事を決める
まずは、リライトする記事を選定します。
「リライトする記事の選び方」 で挙げた基準をもとに 「コンテンツのSEO対策チェックリスト」 の記事をリライト対象に選定しました。
選定理由としては検索順位は低いものの表示回数が多く、ユーザーからのニーズが高いと判断したためです。
リライトでユーザーのニーズを満たせる記事にし、検索順位の向上を狙います。
2.検索意図を再確認する
順位が低いということは、検索エンジンから「ユーザーの検索意図を満たせていない」と判断されているということ。ユーザーの検索意図を満たす記事にするために、ユーザーがどのような情報を求めているのか、キーワードをもとに考えていきます。
まず、サーチコンソールを使ってどのようなキーワードで記事が検索されているか調べます。
サーチコンソールを見ると記事のメインキーワードにしている「SEO チェックリスト」のほかにも「seo 成功」「seo コンテンツ 量」「seo 対策 テキスト 量」「seo 効果 ない」といったキーワードで記事が表示されていることがわかります。それらのキーワードでの検索順位は低いものの表示回数は多くなっており、ニーズがあることがうかがえます。
たとえば「SEO 成功」で検索しているユーザーはどのような情報を知りたいと思っているのでしょうか。実際にそのキーワードで検索をして調査してみます。
「SEO 成功」の検索結果にはSEOを成功に導くポイントや成功事例などが表示されています。ユーザーのニーズが見えてきましたね。このようにキーワードやその検索結果画面から検索意図を確認していくことができます。
サーチコンソール以外にもGoogleで検索した際に出てくる「関連性の高い検索」という箇所も参考になります。
「関連性の高い検索」に表示されているのは、検索されているキーワードと関連性のあるキーワードです。関連性のあるキーワードを把握し、それを含んだ内容にすることで、よりニーズを満たせる記事にすることができます。
このほかにも、キーワード選定時に行う関連性のあるキーワードから検索ニーズを再調査することもニーズを探るうえで有効です。
3.上位を獲得している競合サイトと比較する
記事のテーマとなっているキーワードで検索し、検索上位を獲得している競合サイトを確認します。検索上位のコンテンツを見ることで上位表示に欠かせない情報はないか探ることができます。
▼検索上位の記事の見出しを一覧化したもの
競合サイトを見ていくと「SEOの成功はGoogleの理想と仕組みを理解すること」という情報を掲載していることがわかります。先ほどサーチコンソールでも見つけた「SEO 成功」という検索ニーズを満たせる内容だと判断したのでこの内容をリライト時に追加することにします。
4.リライト用の構成を作る
簡易的なリライトでしたら構成(骨子)を作成しなくてもいいですが、内容を追加するなど大幅なリライトをする際は構成を作成すると全体のストーリーを整理しやすくなります。
「2.検索意図を再確認する」「3.上位を獲得している競合と比較する」で得られた情報をもとに以下のように構成を作成しました。
「SEO 成功」というキーワードで表示されていたので、成功につなげるための考え方や成功事例を掲載し、タイトルにも「SEO 成功」というキーワードを含めました。また、「seo 効果 ない」というキーワードでも記事が表示されていたことから、実際に効果があった事例と、やっても効果がないSEO対策についても追加することにしました。
このように、ニーズがある情報を追加していくことでユーザーの検索意図を満たせる記事にしていきます。追加する情報は、記事のテーマと関連性のある内容に限ります。記事のテーマとかけ離れた情報を追加してしまうと、記事に一貫性がなくなり、メインキーワードの検索順位を落としてしまう恐れがあります。
他に改善した箇所として「SEO対策チェックリスト」というh2見出しを一番目に変更しました。
もともと一番目に「SEOとは」という見出しを入れていましたが、リード文に移動にしました。記事のターゲットが、SEOとは何かをすでに知っている方だったので、リード文で軽く触れる程度にしました。
そして、記事のメインキーワードである「SEO チェックリスト」を最優先に掲載することで「SEO チェックリスト」「SEO チェック」という検索キーワードと関連性を高められるようにしました。
5.構成をもとにライティングする
次は、構成をもとにライティングをしていきます。新規記事と同様に、読者にとってわかりやすく、読みやすいことを意識してライティングをすることを意識しましょう。
キーワードを追加するだけでなく、必要な情報を届けられる記事にすることでユーザーの検索ニーズを満たすことができます。読みやすくわかりやすい記事にするためのライティングのコツはこちらの記事でもご紹介しているので参考にしてみてください。
6.リライトの効果を検証をする
検索エンジンが、リライトした記事を評価するまで時間がかかるのでリライトから1週間後以降を目安に効果検証を行いましょう。
今回はリライトを実施した10月とその翌月を比較して効果を検証していきます。
リライト前と比べ、リライト後はクリック数・表示回数どちらも改善できています。
また、キーワードごとの順位もそれぞれ向上できており、ユーザーの検索ニーズにマッチした内容に改善できていると言えます。
効果検証する際は、サーチコンソールだけでなくGA4で流入数、ページ内での行動をチェックすることも重要です。
また、一度だけでなく、定期的に効果検証することも推奨されます。理由としては、検索ニーズの変化や競合サイトの施策の影響を受けて、自社の記事の順位やクリック率が変動することが考えられるためです。
リライト後に数値が悪化した、改善が見られないといった場合は要因を分析し、必要に応じて再度リライトをします。実施内容とその結果を記録しておくことでリライトのノウハウを蓄積することができ、次第に効果的なリライトができるようになるでしょう。
実際に効果があったリライトの例
続いては、実際にリライトを行い効果があった例をご紹介します。リライトを成功させるためのヒントになれば幸いです。
自社メディア:競合との差別化・独自の情報を追加し、順位を向上
検索順位は低いものの、表示回数が多かったことからニーズが高いと判断し、リライト対象に選定しました。
検索上位の競合の記事を一通り調査したところ、どの記事も共通して「手順」を紹介していますが、具体例をもとに説明しているメディアは見受けられませんでした。競合との差別化を目的に具体例をまじえて手順を紹介する内容に修正することにしました。さらに、検索エンジンが重視する独自の情報を加えるため、分析に使用している社内資料を掲載しました。
結果として、狙っていたキーワードの順位を20位以上も向上することに成功しました。
収納サービスのメディア:検索ニーズをもとに内容を見直しページ別訪問数を昨対比14倍に
【リライト対象:毛布の収納方法を紹介する記事】
「毛布 収納」というキーワードが5~6月にニーズが高まるので、その時期に向けて集客を強化するためにリライト対象として選定しました。
もともと「毛布 収納」というキーワードで記事を作成していましたが、検索されているキーワードを見ると一番多かったのが「毛布 しまい方」というキーワードでした。その調査結果をふまえ、タイトルや一部の見出しをユーザーが検索しているキーワードに修正しました。
さらに、Googleの検索結果に「ほかの人はこちらも検索」として表示された「毛布 保管 ダニ」にも着目し、内容を追加。ほかにも競合他社と比較して不足していた「収納時のポイント」も追加。
キーワードの調整やユーザーの検索ニーズを満たす内容に修正した結果、ページ別訪問数を昨年の同時期と比べ約14倍(186→2,664)に増加させることができました。
ソフトウェア・SaaS企業のメディア:網羅性の向上・CTA改善により成果につながる母数を増加
この企業のメディアはとして流入はあるものの、問い合わせの獲得につながっていないという状態でした。
問い合わせにつながるように資料ダウンロードページへのCTAエリアを、内容がイメージしやすいコピーへと差し替え。取りこぼしを防ぐために記事の中盤にもCTAエリアや関連リンクを挿入。
さらに、問い合わせの母数を増やすために記事の網羅性を高め、流入数の増加と検索上位の向上を狙いました。
リライトの結果、コンテンツへの流入数を約5倍(1,800→9,000)、ダウンロードページへの遷移も0から13まで増加させることに成功しました。
リライトするときの注意点
続いては、リライトの注意点をご紹介します。リライトの分析や実施内容を誤ると、記事のパフォーマンスを悪化させてしまうこともあります。
リライトするかは慎重に判断し、万が一、数値が悪化した場合は元の記事に戻せるように、リライト前の内容を残しておきましょう。
削除するかは慎重に判断する
内容の一部を削除をするかどうかは慎重に判断しましょう。
もし削除した部分が検索エンジンの評価につながっていた場合、内容を削除することで検索順位が下がるなど、悪影響が出てしまいます。
例外として、「記事と関連性のない内容」「ストーリーに一貫性が出ない」など削除に値する理由があれば削除しても構いません。
それ以外の理由であれば、そのまま残しておく、または本文での優先順位を下げるなどしてなるべく記事に残しておくのがいいでしょう。
要因を突き止めてから着手する
記事の流入数やクリック率が下がっている場合は、あらゆる可能性から要因を探りましょう。
記事の内容に問題があることもあれば、季節的な影響を受けている、世間のトレンドが変化したということも考えられます。
直近1~2か月の比較だけでなく、昨年の同時期と比較するなど、さまざまな視点から記事を分析し、リライトが必要かどうか判断することが求められます。
リライト前の内容を残しておく
リライトすれば、検索順位やクリック率が必ず向上するというわけではありません。
リライトした内容が検索意図とマッチしていなければ、リライト後に数値が悪化するケースもあります。
効果検証を行い、リライト前のほうが数値が良い場合は、元の記事に戻す必要があります。
元の記事に戻せるようにリライト作業前の記事のデータは必ず保存しておきましょう。
リライトにお困りならAtoJを活用
効果的なリライトをするには、単に記事を書き直すのでなく、検索意図の調査や競合サイト分析、SEO対策を行い、読者と検索エンジン両者にとって有益な記事にする必要があります。
自社で調査・分析やSEO対策をするのが難しいという場合は、外部業者の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
AtoJ(エートゥジェイ)はオウンドメディアの運用支援を行っており、記事作成やメディアのグロースハックが可能です。次は、エートゥジェイが運用支援として企業に選ばれる理由をご紹介します。
- 調査・分析に力を入れており、成果につながるリライトが可能
- コンテンツのSEO対策を徹底し、コアアップデートにも対応
- ジャンル問わずメディアの運用経験が豊富
- E-E-A-Tの専門性、信頼性を意識した記事作成を実施
- 記事のクオリティが安定している
調査・分析に力を入れており、成果につながるリライトが可能
AtoJでは、調査・分析をして得られた根拠に基づき、リライトを行っています。
成果につながるリライトをするためには、現状の記事の課題となっている部分を見つけ、その解決策を導き出す必要があります。そのために、当社では有料ツールを用いてニーズ調査や競合サイト分析を詳細に行います。
▼分析時に使用しているキーワード比較リスト
調査・分析をもとに検索ニーズや上位表示に必要な情報を洗い出すことで、現状の記事の改善点を見つけ、的確なリライトをすることができます。
そして、リライト後も分析ツールを用いて、こまめにリライトの効果検証を実施。流入の推移を毎月記録し、前月比、3か月前比、6か月比で記事の状況を振り返りできるようにしています。
▼使用している流入推移シート
数値に少しでも減少が見られれば、要因を分析し、必要に応じて再リライトを行っています。
コンテンツのSEO対策を徹底し、コアアップデートにも対応
検索エンジンから評価を得るには、コンテンツの内容を適切に理解してもらう必要があります。
AtoJでは、検索エンジンにコンテンツの理解を促すためのSEO対策を記事ごとに実施。タイトル、見出し、内部リンク、画像といったSEOに影響する要素ごとに必要とされる対策を徹底しています。
SEOに関する情報収集も行っており、年に数回行われるGoogleのコアアップデートにも対応。アップデートされた内容を理解し、記事を最適化をすることで、検索順位の下落や流入数の低下を防ぎ、継続的に成果が見込める記事にできるよう努めています。
また、Googleからの評価を高めるためにユーザーの利便性にも着目し、リライトを実施。検索ニーズを満たすために情報の網羅性を高める、わかりやすい記事にするために可読性を高めるなどの対策を行っています。
このように検索エンジン、読者の双方を意識してリライトすることで、上位表示につながる質の高い記事へ改善しています。
ジャンル問わずメディアの運用経験が豊富
AtoJは、これまで100社以上のコンテンツ支援を行っており、さまざまなジャンルのメディアの運用経験が豊富。これまでに得たノウハウを生かし、メディアのグロースハックを後押ししています。
また、これまで経験のないジャンルのメディアでも、商品・サービスに対する理解を深め、読者にとって有益な記事を企画・作成することが可能です。
E-E-A-Tの専門性、信頼性を意識した記事作成を実施
Googleのコンテンツの評価基準となっているE-E-A-Tを意識した記事作成が可能です。
専門性が必要とされるジャンルの記事を作成する場合は、専門家へ監修を依頼し、読者に対して説得力・信頼性の高い記事を提供します。
記事のクオリティが安定している
ライティングには独自のレギュレーションを策定しています。文体や表記統一、ターゲットのニーズにあった内容になっているか、タイトルや見出しにキーワードが適切に含まれているかなど、さまざまな観点から記事をチェックしています。
そのため、1社のメディアを複数のライターが担当する場合でも、安定したクオリティの記事を提供することが可能です。
まとめ
今回はリライトの流れや、実施内容についてご紹介しました。
検索エンジンに評価されるためのコツもご紹介しましたが、検索エンジンだけでなく、読者を考慮して記事を改善していくことも重要です。読者にとって読みやすい記事にすることで商品・サービスの魅力が伝わりやすくなり、お問い合わせ、購入へと後押しをすることができます。
読みやすい記事にするためのコンテンツ改善チェックリストをまとめています。
リライトにお困りの方は、こちらもあわせて参考にしてみてください。
【無料ダウンロード】コンテンツ(記事)改善チェックリスト
リライトをしたくてもそのノウハウやリソースがないとお困りの方は、 「お問い合わせ」 からお気軽にご相談ください。
もっと知りたい!
続けてお読みください