シリーズ累計4,000社超の導入実績を誇るワークフローシステムの専業メーカーである株式会社エイトレッド。
同社が提供するワークフローシステムは、各種申請や稟議といった業務手続きの電子化を実現するだけでなく、各業務領域のデジタル化を推進する基盤としても活用できることから、業種・業界を問わず多くの企業で利用されています。
そしてエートゥジェイ(以下、AtoJ)では、同社のオウンドメディアを含むサイト全体の改善支援を行っています。
今回は、株式会社エイトレッドの金本さん(写真左)と原田さん(写真右)に、オウンドメディアおよびコーポレート・サービスサイトの改善支援をAtoJに依頼した経緯や取り組みの内容、成果についてお話を伺いました。
【以前の課題や依頼に至った経緯】
- ワークフローの啓蒙を目的にオウンドメディアを開設
- 訪問者数が思うように伸びず、SEOの必要性を感じていた
- メディア以外の部分に関しても構造上・システム上の課題が存在していた
【サポート開始後の成果】
- メディアの自然検索経由のセッション数が9.2倍に増加
- ワークフローの認知拡大にも効果を実感
- サイト全体のグロースにも手ごたえ
OUTLINE 読みたい項目からご覧いただけます。
4,000社超の導入実績を誇るワークフロー市場のリーディングカンパニー
―まず、御社の事業内容についてお聞かせください。
(金本さん)
弊社は2007年4月の設立以来、稟議や社内手続きを電子化するワークフローシステムの専業メーカーとして事業を行っており、2023年4月で16周年を迎えました。
製品ラインナップとしては、中小企業様向けのクラウド型ワークフローシステム「X-point Cloud」と、大規模企業様向けの「AgileWorks」を展開しており、シリーズ累計で4,000社以上のお客様に導入いただいています。
―では、御社が運営するオウンドメディア「ワークフロー総研」についてお聞かせください。
(金本さん)
「ワークフロー総研」は、弊社の社長でありワークフロー総研の所長でもある岡本が立ち上げました。
メディアを立ち上げる以前、「ワークフロー」という言葉は広く認知されている状況とは言えず、「ワークフロー」という概念はもちろん、その必要性や重要性をもっと多くの方に知っていただきたいという想いがありました。
そこで、ワークフローに関する情報を発信していくためのメディアとして2020年4月に開設したのが「ワークフロー総研」です。
「ワークフローの啓蒙」を実現するにはSEOが必要と判断
―開設当初、どういった体制で「ワークフロー総研」を運用していたのでしょうか?
(金本さん)
開設当初は所長である岡本と、記事の制作や企画に関しては外部業者に協力してもらう運用体制でした。
ワークフローの啓蒙が主目的でしたので、当初の方針としては所長によるコラムという形での情報発信や、ワークフロー総研の活動主旨に賛同いただいたフェローによる寄稿記事や対談記事、ワークフローに関わる調査・レポート系のコンテンツを充実させていました。
―運用を開始してからの反響はいかがでしたか?
(金本さん)
メディア開設からしばらくは、ほとんど流入がありませんでした。
初期に公開していたコンテンツも決してクオリティが低かったわけではなく、内容は独自性のあるものでした。
読んでもらえればワークフローの大切さを理解していただけるようなコンテンツではあったのですが、思うように訪問者数が伸びていかなかったのが実情です。
そこで、ワークフローの啓蒙という目的を果たすためにも、SEOを強化して多くの方にメディアを訪れてもらえる仕組みづくりを検討し始めました。
とは言え、当時の社内にはSEOのノウハウがあまりなく、SEOに知見を持つ外部パートナーの存在が必要でした。
AtoJを選んだ決め手は「サービスを理解する姿勢」
―メディア運用のパートナーとしてAtoJをお選びいただいた決め手があれば教えてください。
(金本さん)
まず、SEOに知見を持つ業者さんをいくつかピックアップし、AtoJさんを含む複数の会社を比較検討させていただきました。
そのなかでAtoJさんを選んだ決め手としては、SEOの知見や実績が豊富というのはもちろんですが、ワークフローシステムという弊社のサービスをしっかりと理解して提案いただけたのが大きかったですね。
AtoJさんからは弊社のサービスを理解する姿勢が伝わり、パートナーとして共にメディアの成長を目指せそうだと感じることができました。
―AtoJとの連携体制や取り組みについて教えてください。
(金本さん)
「ワークフロー総研」に関しては私がメインで担当しており、AtoJさんと協力しながら運用しています。
毎月1回、行った施策の振り返りや今後の方向性、具体的な施策を決定する月次定例会を行っています。
AtoJさんからコンテンツやUIの部分で施策案を準備していただくのと、私の方でも施策案を持ち寄り、優先順位を付けて具体的な施策を決定しています。
月次の定例会以外でも、運用に関わる疑問やアイデアなどのちょっとしたことでもSlackやビデオ通話で随時相談させてもらっています。
たとえば、記事内のCTAエリアの改修やホワイトペーパーのタイトル決めだったり、こういう施策を行ったらどういう効果が見込めるかとか、相談ベースの些細なことでも気軽にコミュニケーションを取り合っています。
「メディア運用のパートナー」から「サイト全体のグロースを目指すパートナー」に
―AtoJでは「ワークフロー総研」だけでなく、コーポレート・サービスサイトも含めた総合的なサイト改善支援に取り組ませていただいています。
メディア以外の運用・改善についてAtoJに依頼するに至った経緯を教えてください。
(原田さん)
じつは、メディア以外の部分でサイトリニューアルを行ったタイミングがあったのですが、リニューアル後に流入や問い合わせ数などの各種指標がやや落ち込んでいました。
私がエイトレッドに入社したのもそのタイミングで、いろいろと運用や改修を行っていたのですが、システム面でもいくつか課題が見つかり、私1人では対応しきれない状況でした。
そういった背景もあり、すでに「ワークフロー総研」の運用支援で関係性があり、コンテンツだけでなくサイトの構造面などの内部的なグロースにも強みがあるAtoJさんにサイト全体の改善を手伝っていただく運びとなりました。
―サイト全体について、AtoJとはどのような連携体制で改善に取り組んでいるのでしょうか?
(原田さん)
基本的には社内で上がってきた要望や課題点を私の方で整理し、AtoJさんと相談しながら具体的な改善施策に落とし込んでいくような体制です。
「ワークフロー総研」の運用と同様、Slackやビデオ会議で密にコミュニケーションを取りながら方向性を固め、こまめに進捗を確認しながら改善施策を行っています。
最初の1年間は主にコンテンツの整理やサイトの見せ方の部分に重きをおいて施策を行って、それ以降はサイトを訪れたユーザーの顧客体験をいかに高めていくかという部分を重視して改善施策に取り組んでいます。
自然検索セッションが9.2倍に増加し、サイト全体のグロースにも手ごたえ
―メディアを含むサイト全体の運用・改善パートナーとしてAtoJが参画してから2年以上が経過しました。
現時点で実感している成果や、以前と比べて変化した点についてお聞かせください。
(金本さん)
「ワークフロー総研」に関して言えば、まずは流入が大きく伸びました。
AtoJさんに参画していただく直前の3ヶ月平均と直近3ヶ月平均を比較すると、自然検索経由のセッションが約9.2倍に増加しています。
多くの人に「ワークフロー総研」を訪れてもらえるようになったという意味で、「ワークフローの啓蒙」という当初の目的をある程度達成できたと実感しています。
また、流入が増えたことでユーザーの行動傾向が掴みやすくなり、ユーザーが欲している情報や抱えている課題といった潜在的なニーズを把握しやすくなったという効果もあります。
ユーザーの行動傾向から仮説を立て、新たな施策の検討・実行、そして効果検証というPDCAを回しやすくなりました。
あとは、「ワークフロー総研」のコンテンツをさまざまな場面で活用することも増えてきました。
たとえば、「ワークフロー総研」で反響が良かった記事を深掘りしてホワイトペーパーを作成したり、ユーザー向けのオンラインイベントで「ワークフロー総研」の記事を活用した事例もあります。
(原田さん)
「ワークフロー総研」のコンテンツは、メルマガ配信にも活用しています。
メルマガでリードの関心を高めていくとなると、製品に関する情報ばかり配信していてもユーザーには刺さりづらいです。
メルマガでのアプローチ手段がひとつ増えたという点でも、「ワークフロー総研」のコンテンツは役に立っていますね。
サービスサイトに関して言うと、自然検索経由のセッション数が増えました。
とくに「X-point Cloud」のサイトに関しては、可能な範囲での比較にはなりますがセッション数が約1.5倍、自然検索経由のCV数も約1.2倍に増加しています。
セミナーへの申し込み数についても昨対比で2倍以上になっているので、グロースできていると言えるのではないでしょうか。
また、インサイドセールスなどの他部門から「以前のサイトと比べて使い勝手が良くなった」と言ってもらえることが増えましたね。
―サイト全体を横断して提案・サポートを受けられる体制について、メリットを挙げるとしたらどういった点でしょうか?
(原田さん)
メディアの流入だけ、あるいはサービスサイトでのコンバージョンだけ、といった目先の1つの指標にとらわれることなく、全体を俯瞰して見てくれる存在という意味でとても助かっていますね。
メディア、コーポレートサイト、サービスサイトでそれぞれどういった施策が行われているのか、AtoJさんが全体の動きを把握しているので、サイト全体を横断して一貫性のある改善施策を行えていると感じています。
(金本さん)
サイト全体の運営に携わっていただいているからこそ、高いレベルで弊社のサービスを理解してくれていると感じます。
メディアのコンテンツ制作においても、単に集客目的の記事を作るのではなく、ワークフロー製品の認知・訴求というゴールを見据えて記事を作っていただけていると感じています。
社内外の垣根を超えて「1つのチーム」として改善に取り組めている
―連携を取りながらサイトを運営していくなかで、AtoJに対して感じている点や評価いただける点があれば教えてください。
(金本さん)
社内では「ワークフロー総研」をメインで担当しているのが私だけなので、方向性に関して悩むことや迷うことも少なくありません。
そんなとき、AtoJさんはいつでも気軽に相談に乗っていただけるので、社内・社外という垣根を超えて「1つのチーム」だと感じられる体制はとてもありがたいです。
(原田さん)
スピード感をもって改善に取り組めるというのが、AtoJさんとの協力体制の強みだと考えています。
ちょっとしたことをお願いしたり相談したりするにも、迅速・柔軟に対応いただけるのがありがたいですね。
また、何かの課題に対して施策を検討するときも、お互いの意見を出し合って最適な形を探していけるという点で、パートナーとして良い関係性を築けていると思います。
今後の目標・展望
―最後に、今後の目標や展望についてお聞かせください。
(金本さん)
先ほどもお話したのですが、オウンドメディアを通じてワークフローの認知を広げるという目標は達成できつつあると感じています。
次は、「ワークフロー総研」というメディアもそうですが、エイトレッドという会社や弊社のワークフロー製品をもっと多くの方に知っていただき、ファンになってもらいたいという想いがあります。
また、今すぐワークフローが必要ではない人にも、いざ必要になったときには「ワークフローと言えば『エイトレッド』の『X-point Cloud』『AgileWorks』」というように連想していただける存在になっていきたいですね。
そのためにも、同じ目標に向けて歩んでいくパートナーとして、今後もAtoJさんとは良い関係を築いていきたいです。
―金本さん、原田さん、本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。
【企業データ】
- 社名:株式会社エイトレッド
- 所在地:東京都渋谷区渋谷2丁目15番地1号 渋谷クロスタワー1F
- Webサイト: https://www.atled.jp/
- ワークフロー総研: https://www.atled.jp/wfl/
Webサイトの制作・グロースハックならAtoJ
今回取り上げた株式会社エイトレッド様の事例のように、エートゥジェイではメディアサイトやコーポレートサイト、サービスサイトなどの構築からグロースハック支援まで幅広く対応可能です。
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