
みなさんこんにちは。AtoJのSEOコンサルタントの松本です。
今回の記事では2019年のSEO施策は何を気にして、注力して対応するべきなのかを整理してお伝えしたいと思います。
▼目次
・昨年までの変化
・E-A-Tの向上
・ページスピードの改善
・フューチャードスニペットの活用
・ユーザー体験の追究
昨年までの変化
モバイルファーストインデックス
2018年の大きな動きとしては、MFI(モバイル ファースト インデックス)の適用拡大、スピードアップデートの適用、メディックアップデートの適用といった点が挙げられます。ここ2~3年の動きとして考えると、ユーザー体験を如何に最大化するかという目的に基づいてアップデートを展開しているという、大きな流れに変更はないと思います。
E-A-Tの向上
E-A-T(Expertis:専門性/ Authoritativeness:権威性/ TrustWorthiness:信頼性)については別の機会に詳細説明は記載しますが、この要素をGoogleは重要視するようになりました。
背景として、欧米でのフェイクニュースに対する問題意識の高まりがあります。
Googleは検索エンジンが世の中に与える影響の大きさを理解しているため、人の人生に影響を与えるような重要な情報については以前からセンシティブに対応してきています。つまりは「YMYL」(※)のような考え方で、2018年の8月に起きたアップデートがその内容であると考えられます。
俗称として「メディックアップデート」という名称がついていますが、これはE-A-Tに関するアップデートで、結果的に医療系分野のサイトが大きく影響を受けたものと捉えています。
E-A-Tを向上させるためには、
・情報の深さや根拠の提示をする
・著者、及び運営者情報を充実させ、第三者からの支持を受ける
・レビューを集める
といった手法が存在します。
(※)「Your Money or Your Life」の略。Googleの検索品質評価ガイドラインの中で、将来の幸福、健康、経済的安定に潜在的に影響を与える可能性のあるページを指して使用されている用語
ページスピードの改善
2018年7月にスピードアップデートが展開されました。PCに関しては以前よりランキングスコアの項目になっていましたが、このアップデートはモバイルのみに影響し、PCサイトには適用されません。また、サイトのページ読み込み速度状況に関してはGoogleから提供されている「PageSpeed Insights」でスコアを確認することができます。
私としては、ページ読み込み速度に関しては最重要といって良い項目であり、サイトオーナーとして優先的に取り組むべき事項だと考えています。
これはスピードアップデートがあったからというよりは、インターネット自体が普及してからずっとスピードと戦ってきたという歴史があり、ユーザーは速度に対する反応が敏感であるからです。
これはSEOスコアという観点からも重要なことですが、ユーザー体験という観点でも重要で、ページ読み込み時間が1秒増えると、コンバージョン数が7%減少するというデータも存在しています。
ただ難点としては、改善するのが大変ということ……。
ユーザー体験に関しては、後程また記載します。
フューチャードスニペットの活用
Googleは近年検索体験の向上に力を入れています。その手法のひとつとしてフィーチャードスニペットがあります。※下部にサンプルイメージを記載します。
検索⇒サイトを選ぶ⇒情報取得という3工程を、検索⇒情報取得、という2工程に短縮することで、検索でのユーザー体験は向上するという考えをGoogleは持っています。
現在は、通常の検索結果表示以外にも、リストタイプやテーブルタイプなどがあります。
必ずしも狙って表示させることができる訳ではないものの、表示された時の影響力は大きく、流入にも大きな影響を与えます。
狙う価値のある点としては、1ページ以内に入るだけの評価を得ることは必要ですが、必ずしも1位のサイトが適用される訳ではないという点です。
表示させるためにはユーザーの質問に対する回答を完結に、十分な情報で提示することが重要となります。
▼フューチャードスニペットの種類
-テキストタイプ
-テキスト&画像タイプ
-表タイプ
-箇条書きタイプ
ユーザー体験の追究
ユーザー体験の追求はGoogleが初めから掲げている基本的な方針であり、Webサイトを構築・運用するに当たり、小手先のテクニックや裏技といったものではなく、ユーザーにとって価値のあるサイトになっているか?という点が最も重要であることは昔から変わりません。それに対してGoogle(スコアラー側)の技術が十分に追いついてきて、ユーザーが評価するように機械的に評価ができるようになった事により、Webサイトが正当に評価されるようになっただけのことなのです。
いかがでしたでしょうか?本記事を参考に、2019年にみなさまのサイトのトラフィックが上昇したならばうれしいですね。